蘆(あし)の花


本名は健次郎というらしい。

先日、伊香保に行って記念文学館に入り初めて知った。


「徳富蘆花(ろか)」。

特徴的な響きを持つ名前の明治時代の作家で、伊香保の名を全国的に広めてくれたことで有名であることは知っていた。


記念文学館に入ると、その生い立ちや活躍、そして伊香保とのつながりを表す展示がされていた。

本人が描いたスケッチも素敵だ。

さらに、最期を迎えた温泉宿の離れの再現が見どころとなっていた。


しかし、それ以上に興味深かったのは、徳富家における自分自身への劣等感、学生時代の失恋からの挫折感などなど。

名を上げた方もこうしたコンプレックスが背景にあることを知り親しみを感じたりもした。


個人の起業やキャリア・アップを支援するコンサルをしていても、頑張っている人は皆その背景に何かしらの失敗やコンプレックスを抱えていることを知ることが多い。

だからこそ次に進むパワーが生まれるのかもしれない。


最後に蘆花が名前について書いた一節を引用したい。

名を上げていなくても、目立つようなキャリアがなくても、コロナ禍で思うように歩むことが出来なくても、それでもコツコツと頑張っているすべての人への応援のように感じた。


「蘆の花は見所とてもなく」と清少納言は書きぬ。然も其見所なきを余は却って愛するなり。(「自然と人生」より)




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