先日、近くの美術館に水彩画の企画展に行ってきた。
なかなか美術館に行く機会はないが、たまに行くとやはりいいものであった。
入り口はガラガラに空いていたが、検温、連絡先記入、注意事項の確認など。
コロナ禍のため、入場までに時間がかかる。
その後、チケットを購入してやっと入場へ。
入ってみると、作家さんの経歴や愛用していた三脚など解説があり、作品群を見ていく。
当初は、鉛筆画のみや簡単なスケッチに簡単な着色のみであったが、
展示を進んでいくと、油絵に出会ったり、海外作家の水彩画に出会ったりして大きく変化していく。
美術のことは全く詳しくないけれども、精度が高くなっていく様子が見て取れる。
個人的に好きだったのは、赤道直下で描いたという作品。
海軍の遠洋航海に同行して、航海や船員の様子を100枚近いスケッチで描いたもののうちの1枚。
船から見える波の立たない静かで広大な海の風景を描いているもので、
特に空の鮮やかで複雑な色合いを見事に描いている。
純粋にこの景色を見たいと思った。
また、今のコロナ禍では渡航できないので羨ましさや憧れを持った。
これは美術館にって見ないと味わえない。
水彩画は劣化しやすいため会場は少し暗めに設定されており、展示期間も短いという。
儚い感じがまた良い。
2時間近くゆっくりと楽しめた。
コロナ禍で楽しみ方や時間の過ごし方が変わってしまうこともあるなかで、近くの美術館や博物館の大切さに気付かせてもらったような気がした。
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